【肝斑】歳とともに気になり始めた肝斑の治療法は?レーザーは適応外?
私が働いている皮膚科クリニックは美容系の治療も行っているので、しみやしわの相談に来る患者さんもたくさんいます。
その中でも特に多いのが肝斑。
肝斑とは、頬に生じることの多いシミの一種です。(赤いところ)
原因は1番大きいのが「加齢」。
他にも「妊娠・出産によるホルモンの変化」「ピルの服用」「紫外線」「摩擦」なども肝斑ができる原因になるので、まだ若い20代の方も相談にくることがあります。
一般的に肝斑の治療は難しくて、悩んでいる人が多い割には画期的な治療法がないのが現状です。
また肝斑は治療法を誤ると逆に濃くなってしまいます・・・。
以前私が働くクリニックに他院で普通のシミと診断を誤って治療した結果、かなり黒くなって絶望的に落ち込んでいる患者さんが来院しました。
そんな肝斑を少しでも綺麗にするためにはどうしたら良いのか、レーザーの適応は?などをまとめてみました♪
【肝斑に効く治療法は?①内服】
まず肝斑は基本的にレーザー治療の適応外になります。
現在日本で行われているシミレーザーを照射すると、逆に濃くなってしまうのです。
レーザーがダメなら治療法はないの?と心配される方。
大丈夫です!
肝斑には内服が効果的なケースが多いんですよ!
私が働いているクリニックでは肝斑で悩んでいる方に対して処方する薬は2種類。
・トラネキサム酸
・ビタミンC
それぞれどういった薬かというと・・・
トラネキサム酸:メラニンの生成を抑制し、シミや肝斑を防ぐ。抗炎症作用があり風邪をひいて喉が痛い時などにも処方される。
ビタミンC:すでにできてしまったシミを薄くするメラニン還元作用がある。
この2種類を内服することで、肝斑が薄くなった患者さんをたくさん見ました!
私自身も内服して、肝斑・シミの予防に努めています(✿´ ꒳ ` )♡
副作用としてトラネキサム酸を内服し続けると、稀に生理の量が減ってしまう方がいるみたいなのでそういった症状が出た方は必ず処方先の病院へ報告しましょう!
【肝斑に効く治療法は?②スキンケア】
もう一つ有効なのが、スキンケア。
まず日頃から美白に特化したスキンケアシリーズを使用することです。
私が働いているクリニックでは「トラネキサム酸」「高濃度ビタミンC」が配合されている化粧水を販売しているのですが、この化粧水で顔全体が白くなったり、肝斑が薄くなった方が何人もいます。
わざわざ皮膚科で購入しなくても、一般的に販売されている美白に特化した化粧水でも十分効果を得られると思います。
また肝斑の部位に「ハイドロキノン」を塗布するのも有効的です。
ハイドロキノンは新しいメラニン色素を作るのを防ぐ皮膚の漂白剤とも呼ばれている成分です。
濃度の高いものは皮膚科で販売しているので、皮膚科のものを購入して指示通りに塗布するのが効果的で安全です。ハイドロキノンは約3割の方にかぶれが生じる可能性があるので、もしもかぶれてしまった場合は皮膚科をすぐに受診しましょう。
【肝斑に効く治療法は?③普段から気を付けること】
また肝斑を薄くするために普段から気を付けないといけないことは、
・日焼けを徹底的に防止
・顔をこすらない
この2つを案外守れていない方が多いです。スキンケアと内服を始めないで、この2つを守っただけでシミや肝斑が薄くなった方もたくさんいます!
外に出る時は日焼け止めは最も強いものを使用して、日傘・帽子など利用して徹底的に肌を紫外線からガード。
そしてクレンジングや洗顔のときに極力手の平で肌を摩擦しない。摩擦はシミや肝斑だけでなく「赤ら顔」「しわ」など肌トラブルの原因になります。
【レーザーは適応外?】
現在日本では肝斑にヤグレーザーを照射するクリニックが多いです。
他のレーザーを当てると濃くなってしまいますが、ヤグレーザーは肝斑に照射しても問題がないとされているからです。
ただ劇的に効果があるというわけでもなく、じんわりと効果があったらいいなといった印象。(もちろんしっかりと効果が現れた方もいると思います)
しかし世界的にも医学はどんどん進歩していて、新しい機械が次から次へと発明されているので肝斑に劇的に効果のあるレーザーがどこかで生まれているかもしれません。
韓国には「キュラス」という肝斑に効果のあるレーザーがあると聞いたことがあります。
【肝斑の治療法 まとめ】
いかがだったでしょうか?
地道ではありますが、今のところ内服やスキンケアなどを日頃から頑張るのが一番の近道かもしれません。
肝斑は治療法を誤ると大変なことになるので、もしも皮膚科を受診される際は信頼の置ける病院を探して受診することをオススメします!
肌が綺麗なだけで年齢−5歳も夢じゃありません♪
日頃から気を付けて、綺麗な肌を目指しましょう♡