あんみつ’s blog

K-Popについて(and 美容コスメ、韓国系についてもちょこちょこ)

【粉瘤/アテローム】繰り返しできるおできに悩んでいないですか?

繰り返しできるおできに悩んでいる人はいないですか?

もしかしたらそれ「粉瘤(ふんりゅう)/アテローム」かもしれません。

 

できやすい体質の人もいるので、心当たりのある方がいたらぜひ最後まで読んでくださったら嬉しいです。

 

※当ブログは看護師がこれまで勉強したことを元に記載していますが、心配だったら必ずご自身の足で病院を受診してください。当ブログをご覧になり生じたトラブルには一切の責任を負えません。

また簡単な言葉で説明するように心がけているので、さらに専門的知識での説明が知りたい方は医学書を探してください。

 

 

【粉瘤/アテロームって?】

良性の皮膚腫瘍の一つ。毛穴の一部が内側のめり込んで袋ができてしまっています。

その袋の中に垢のようなゴミが溜まってぷっくりと膨らんだ状態になります。

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その後↓↓

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皮膚が内側から盛り上がる。

 

 

 

【原因は?】

はっきりした原因はわかっていません。色々説はあるようですが、こちらでの説明は省かせてもらいます。

 

私が働くクリニックにも粉瘤/アテロームの患者はとても多く来院しますが、体の何ヶ所かにあるという方も少なくはなくて、そういう体質なのだと説明しています。

 

 

【粉瘤/アテロームは炎症した時に痛い!!!】

粉瘤/アテロームの患者さんの多くは炎症を起こしている時に来院します。

 

炎症を起こしていない時はただぷっくりと皮膚が盛り上がっているだけで痛みなどないので放置している方が多いみたいですね。

 

ただ炎症を起こすと強い痛みを伴います。赤く腫れて触れると激痛が走るようです。

お尻にでもできようものなら座っていられないので、患者さんはみんな泣きそうな顔で来院されます。

 

この時にできる治療は2種類

①抗生剤内服と抗菌薬外用で炎症が治まるのを待つ

②切開して中の膿を出す

 

 

私が働くクリニックでは、まだ炎症がピークでなくて切開しても膿が出なそうな粉瘤/アテロームに対しては①番。

 

炎症が強く膿が出そうな場合は②番を行います。(クリニックによっては切開をしないところもあるそうです)

 

ただここで気をつけてもらいたいことがあります!

 

切開する時に説明をするのですがなかなか理解していただけない場合が多いです。

粉瘤/アテロームは切開したら完治ではありません。

 

切開して膿を出したのは炎症を和らげて痛みを取り除くための治療であって、粉瘤/アテロームの完治へ向けた治療ではないのです。

 

 

切開=炎症に対する応急処置。

 

 

切開して膿を出しただけの患者さんが「私切ってもらったのに、また膨らんできたわ!これ手術失敗じゃないの?」と来院するケースがたまにあります。

 

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上の絵の茶色い袋!!! 切開してもこの袋は残った状態で、 この袋を取り除かないことにはまた再発をする可能性が大きいのです。(手術で袋を取り除く手術をしても、残っていてまた再発する可能性もあります。)

 

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↑一見粉瘤/アテロームが治ったように見えても、中に袋が残っているのでここの垢のような角質が溜まるとまた再発します。

 

なのでもしも繰り返しできる粉瘤/アテロームに悩んでいる方がいたら、ぜひ近くの皮膚科に相談して完治手術の相談をしてみるのもいいと思います。

 

また袋がない大きなニキビのような場合もあるので、ここの部分も専門医に相談してみてください♪